2019.12.17 “Interstate 46 Tour” – MONOEYES at 豊洲PIT

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Report

(一部楽曲のネタバレ注意)

この時期は毎年ライブが多い。特に新木場。本日は豊洲でしたが。
坊主も走り回る月だから師走。坊主じゃないけど忙しい。
年の瀬だな、などと思いを馳せる時もある。

このくらいの猛烈に寒い季節に、りんかい線やゆりかもめに揺られて湾岸地域に出向くのは案外嫌いではない、というか、結構好き、だったりする。冷たい風が暖房で茹だった頭をクールダウンしてくれる感覚が気持ち良い。

”Interstate 46 Tour” 豊洲PIT、東京2days公演の初日。
昨年のMexican Standoff Tourの頃を考えると、直前になって都合が悪くなって譲り先を探すツイートを比較的多く見かけた(軒並みすぐに捌けてましたが)

来年はアルバムを出してツアーをたくさん回るとのこと。
だから次のツアーでは前説なんてやらないしやりたくない、らしい。ステージでそれをバッサリ口にするあたり、らしいな、と思う。

セットリストについて。
どタマから荒み気味なナンバーをぶち込みつつも、Free Throw、Get Upでノスタルジックなメランコリックゾーン。ムードの移り変わりがあまりにも自然で若干見逃した感があるけど、めちゃくちゃ良い構成なのでは。
豊洲PITの都心の核から微妙に外れた立地にある倉庫感、決してお上品とは言えないけれど自分たちの矜持を大事にするMONOEYESに似合う。特にこの序盤の曲群の退廃感にマッチしてるおかげで映える。今の日々が劇的に良くなることはない、どちらかと言うとじわじわと侵食するように質の落ちていく日々。だけどただ流されるではなく、抗う。誰かのためでなく、自分自身に意志を表する。

新譜のリードトラック ”Interstate 46” はどこに置いてくるのか。やっぱり終盤なのか、でもそういうことするようにはあまり感じないな、と考えていたら割と序盤の6曲目。
沖縄へ行った時、先を歩くメンバーの背中を見つめながら、ありがたい、幸せだ、と思って作った曲。

こんな気持ちになっているのが 僕だけだなんて言うなよな

MONOEYES「Interstate 46」

お前だけじゃねえよ、って笑って返してくれる仲間の顔を浮かべられる様になってなかったら、この曲でこの言葉は出てこないんじゃないだろうか。

1stアルバムの曲についてMCで少々。
今後新しいアルバムを出したら古い曲はどんどんやらなく(やれなく)なる、と。からのCold Reaction。この曲で靴が脱げる。好きだから今後も聴きたいんですが…と思うけど、追い続けてればいつかがあるかもしれないと言うことで。

BorderlandのCDのアウトロの余韻を残して終わる展開、彼らの曲ではあまりないので珍しいのも相まって味わい深くて好きなんだけれど、まさかスコットのターンに繋がるとは思わなくてびっくりしつつも破顔した。

入った時はスコット側にいたのが、フロントエリアの密がえげつなくていつの間にかトディ側へ。如何せん身長が低いのでほぼ人と人の間に埋もれていましたが、時折ステージがよく見えるタイミングがあり。
ここ最近で演奏にさらに気持ち入ってるのかな、という印象。ギターを鳴らすということに真摯でありながらも、その先へと挑み続けて戦う姿勢が、漢!って感じで、ああ、格好良いな、と見惚れた。はぁ〜かっこいいなぁ〜、ではなく。伝われ。途中の記憶があまりない。ここ最近で一番じゃないかってくらい良い笑顔してた自覚があるのと、すっ転んで膝を擦りむきました。

ライブハウスは弱肉強食、と言いつつも、どっしり構えて思い切り派手に迎え撃つと言うよりは、さらっとしてあまりライブに慣れていないオーディエンスでもフランクに入ってこれるような曲順だった気がする。(玄人もなにも既発がアルバム2枚とEPじゃどうしたって構成に限度はある)

本編終了後もアンコール終了後もまったく退場が進む気配がなく、拍手も止まらずダブルアンコールへ。

「負けたくないなら、戦え」

戦え。
闘え。
困難や苦しみに負けないよう、自分自身と「闘う」のか、優劣を競うために他者と互いに攻め合って「戦う」のか。どちらにせよ、どっちもなのだろうと思う。

久しぶりに風呂上がり並みに髪の芯までずぶ濡れになったライブだった。

セットリスト

01.Leaving Without Us
02.Run Run
03.Like We’ve Never Lost
04.Free Throw
05.Get Up
06.Interstate 46
07.Roxette
08.Somewhere On Fulleroton (ALLiSTERカバー)
09.Two Little Fishes
10.Cold Reaction
11.When I was A King
12.Gone
13.明日公園で
14.BorderLand
15.Borders & Walls
16.My Instant Song
17.グラニート
18.Remember Me
19.What I Left Today
20.End Of The Story
21.ボストーク

出典:LiveFans

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